ケリーカーブシザーが新発売。今までのカーブシザーとの違いを解説

2020年4月にケリーシリーズから新カーブシザー「ケリーWR-690」が新発売されました。

今までの「ケリーR-690」とどう違うのか?を徹底解説していきます。

新シザー

 

●目次

①ネジの違い

②小指掛けの違い

③刃の薄さの違い

④ハサミの重さの違い

⑤カーブの角度の違い(実は目的が違う)

⑥まとめ

 

①ネジ穴の違い

ネジ

今までの自在ネジ(ケリーR-690)から平ネジ(ケリーWR-690)に変えることで犬猫の切った毛がネジに詰まりにくく、また爪を長くしている女性でも10円玉などのコインを使えば簡単にネジの調整が出来るようになりました。

 

②小指掛けの違い

小指掛け

小指掛けを平たく少し大きくすることで手の小さな女性でも小指を乗せやすくなり、ハサミが安定するようになりました。

※小指掛けが両方についているのは裏バサミが使えるようにするためで、左利きの方がご使用いただけるということではございませんので、お間違いないようご注意ください。

 

③刃の薄さの違い

もともと仕上げメインの刃の薄さ、刃先の細さにこだわったケリーR-690でしたが、さらに刃を薄くすることによりカット面がより見やすく仕上げでの使いやすさがアップしました。

刃を薄くすると心配されるのはハサミの強度ですが、「超微粒子特殊合金」という非常に硬度の高い特殊金属を使用していることと、刃幅を少し広くしたことで耐久性は確保されています。

 

④重さの違い

ケリーR-690は68g。に対して、ケリーWR-690は54g。となんと14gの軽量化に成功!

刃を薄くして、それとバランスをとるハンドルの軽量化にも成功して、大幅な軽量化に成功したことで、さらに女性が扱いやすいシザーとなりました。

 

⑤カーブの角度の違い(実は目的が違う)

角度

画像では伝わりにくいかもしれませんが、カーブの角度はケリーWR-690の方が緩くできています。 「丸」を作るためだけであればカーブの角度はある程度あった方が使いやすく、ハンドルもメガネハンドルではなくオフセットハンドルの方が使いやすいです。

ではなぜケリーのカーブシザーは「R-690」も「WR-690」もメガネハンドルなのか?

それは裏バサミが使えるというところにありますが、

ケリーR-690:裏バサミでチッピングが出来るカーブシザー(メインはカーブシザー

ケリーWR-690:丸が作りやすいストレートシザー(メインは仕上げ全般シザー

という感じで目的が異なります。

 

【ケリーR-690を使用】

スライド2

ケリーR-690の裏を使うと角度がついているので毛を起こしたボディから手が離れるのは良いんですが、角度がついている分、刃のわずかな部分しか使えないのと背線を真っ直ぐ綺麗に揃えて切ろうとすると肘や肩に負担がかかってしまいます

それに対して

【ケリーWR-690を使用】

スライド1

カーブの角度が強くついていない分、刃渡りの多くの部分を使用してカットが出来る上に、背線を綺麗に揃えてカットする時に手はボディから離れる上に肘や肩の負担は軽減されます。

また角度がついていないので開閉も切れ味も非常にスムーズです。

 

⑥まとめ

ケリーWR-690は刃渡りの形状はカーブしているものの、繊細な切り心地、ふんわり起こした被毛を手で潰してしまわない仕組み、真っ直ぐ揃える部分でも、可愛く丸みを創りたい部分でも、ストレートでは手の死角となりやすい部分でも非常に幅広く活躍させることが出来るので、仕上げでシザーを持ち換える必要もなくなり、トリミング時のストレスと時間を大幅に削減できると思います。

 

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