犬猫にリンスは必要?

ワンクスクリエイションの山口です。

春と秋は展示会シーズンで、この春の展示会で多くのトリマーさんから、

『犬猫にもリンスは必要ですか?』

というご質問を頂いたので、同様の疑問を持たれている方もいらっしゃると思い、その時に回答させていただいた内容を以下に明記します。

このご質問を持たれた理由は以下の2点でした。

①人だけでなく犬猫にも自己回復機能があるので洗浄後にわざわざリンスをしなくても回復するのでは?

②リンスで自己回復の働きを助けていると、自己回復能力が低下していくのでは?

という内容が多かったです。

犬猫の基本的な皮膚や被毛の構造やリンスの役割に基づいて、以下に明記していきます。

結論から述べると、弊社ではリンスは必要と判断します。

理由は犬猫の被毛は人間の髪よりもはるかに細く、キューティクルも薄い上に、毛の弾力に関わるコーテックスも非常に少ないです。
それだけ、バリア機能も弱く、ダメージや乾燥にも弱いという事です。

また犬は脂漏のイメージから皮脂腺が多く活動も活発なように思われがちですが、人に比べると働きは弱いです。

人の場合はシャンプー後に皮脂が失われても30分~数時間程度(個体差や髪の長さの違いによる)で髪は元の状態に戻りますが、犬猫の場合は元の状態に戻るのに約3日程度かかる場合もあるといわれています。

そしてリンスは主に被毛表面を整え、静電気や摩擦を防ぐことで被毛が傷むことを防いだり、リンスに含まれているカチオン界面活性剤(陽イオン界面活性剤)の働きで殺菌効果もあるので、シャンプー後に被毛のバリア機能が低下している時に保護力として大いに役立ちます。

以上のことから弊社では犬猫のシャンプーによる洗浄後にリンスで保護をすることを推奨いたします。

プロフェムのサンプルをご希望の方は以下のページよりお申込みください。

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※今回の解釈はあくまで一般的な理論やデータを基にした解釈によるものです。

シャンプーなどによってはリンスを必要としないものもあります。

詳しくは各メーカーにお問い合わせの上、ご確認ください。